
エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」
実は昨年の「エコプロダクツ」という展示会に行った時に、購入した書籍が、エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」というものです。
これは、現在の金融バブルが崩壊する何年も前にNHKで放送された内容を書籍化したものです。
しかし、面白いのは、この書籍が「エコプロダクツ」の展示会で販売されていた、ということです。
色々なエコ関連の書籍販売コーナーがあり、その中に、一般的にはエコとは一瞬関係なさそうな同書がおいてあったのです。
他の書籍類は、例えば「エコなアイデアで省エネ」とか、そんなものではなくて、生活スタイルの根源哲学を問うような品揃えとなっていました。その書籍の担当者の品揃え感覚は、大変素晴らしいと感心してしまいました。
さて、この書には、女性建築家が登場し、「金利は増殖していき、最終的に環境を破壊する」という金利メカニズムについて論考しています。
そして、働かなくても食って行ける金利生活者を、我々一般生活者が養っているという事実をつき付けます。
金利がある限り、貧乏人は購買するだけで、富裕層を「食べさせている」という事実に気付かされます。
こうしたことに対抗した試みとして、金利に影響されない庶民の暮らしとして「イサカアワー」という概念が出てきますが、これも面白い。詳しくは、本を読んで見てください。
◆単純計算で
さて、住宅業界では200年住宅というものがでてきて、それに見合った住宅ローン「フラット50」とかが出てくる勢いです。しかし、50年ローンとは、どんなもんなんでしょうか。
分かりやすいように、いまから50年前、1958年です。
この時代の建物が、今現在、完済されるというローンです。
200年住宅だから、当然価格は5000万円くらいを想定しましょうか(根拠はありません・・笑)
さて、この住宅の金利は、どうでしょうか。
優遇金利3.5%だとして、年間175万円です。
これを、50年間で掛けてみましょう。
すると、なんと8750万円!!!
なんと、金利は建物価格を大幅にオーバーし、もう3件くらいのローコスト住宅が買えそうな勢いです。
というと、インフレ率だとか、貨幣価値がその分上がる、という声もありそうですが、単純にこれは、「お金によってお金が生まれるシステム」ですよね。
で、これはやばいということで、最大600万円のローン控除制度などが政策として出てきますが、この控除分を負担するのは、我々国民の税金です。つまり、家を買わずにローンも組まない多くの人々が、こうした高額物件を購入するための援助金を負担しているということが言える?
また、こうした高額物件を変える人は、多分金持ちでしょうから、貧乏人が広く浅く負担金を拠出し、高額住宅ローンの利用者である高額所得者を支える、という構図が見られます。
でも、仮に、金利がこの世になかったら、どうなんだろうか。
まずお金を貸すという商売がなくなります。するとね住宅ローンもなくなるでしょうね、貸してもお金が生まれないから。すると、ローン破産者がいなくなります。
でも、よかったかというと、そんな単純ではない気もする。
お金を貸す人は、金利の代わりに身体(労働)とか生産物を要求するかもしれません。
どうしてもお金が必要だという人は、どうすればよいのでしょうか。
だれも貸してくれないから、設備投資が出来ない。
実体経済も、低迷する?
うーん、わからない。
もうすこし勉強してみたいと思いました。
ただ、エンデの遺言には、面白い記述がありました、以下、引用です。
「マルクスは、資本主義の問題点を、多くの個人企業家のかわりに、唯一の企業家、つまり、国家を立てることで解決できると考えました。マルクスの最大の誤りは、資本主義を変えようとしなかったことです。マルクスは、国家に資本主義を任せようとしたのです。つまり、私たちは、過去50年から70年の間、対立する双子を持っていたのです。つまり、民間資本主義と、国家資本主義であり、どちらも、資本主義のシステムで、それ以外ではなかったのです。マルクスの大きな功績は、経済批判を可能にする概念自体を作り出したことにあります」

エコプロダクツには他にも農業の展示コーナーとか、たくさんの見どころがありました。

なつかしい国産の淡水魚。いまやブラックバスなど外来種のエサになっています。
最近のコメント