住宅業界総括 その1 マーケティング
長年の住宅業界で活動して来たぴょん吉君の、遺稿とも言うべき、総括をスタートすることにしました。
色んなテーマで活動して来た中で、業界に「ドップリ」いた頃には伝えられなかったことなどを中心に、記して行きたいと思います
00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
第一回目は、マーケティングについてです
--------------------------------------------
第一回 工務店とマーケティング
--------------------------------------------
工務店・ビルダーが、大手ハウスメーカーと比較して、足りないもの。それは、
・知名度
・資金力
・営業力
というのが、定説です。今も、定説です。
しかし、これは今後、さらに以下のようになって行く傾向が見えて来ました。
・信用力の担保
・企業としてコンプライアンスの担保
・技術力の担保
つまり、「担保力」が、これからの工務店・ビルダーの存在条件になる、というのが、新しい定説となるでしょう。
その予兆として、度重なる建築基準法の改正、瑕疵担保責任保険の義務化といった、言わば「コンプライアンス法」という鎖に、工務店はがっしりと縛られるようになりました。
つまり、「倒産しても施主には迷惑をかけない」「検査をしっかりと行い、それに基づいて完了検査も完遂する」といった、経営耐力・技術耐力の面での、縛りが法制化されたということです。
------------------------------
■検査会社の役員の漏らした本音■
------------------------------
さて、こうしたことを取材をして記事にもしてきたわけですが、実際に書けなかった事があります。
それは、検査会社、住宅金融会社の方々の「住宅供給者への本音」の言葉の数々です。
実は、その言葉にすべての事実が集約されているのです。
まず、こんな言葉があります。
「工務店とは、経営する企業組織である。しかし、これまでは大工と工務店とは厳密に仕切る定義はなく、大工でも元請的な仕事をすれば、それは『工務店』と呼び、その一方で大手の下請けをしても、『工務店』と呼ばれる」(某検査会社)
そこで、氏は訴えます。
「大工は技術だけを売り、企業の仕事はしてはいけない。施主は、相手がプロである以上、企業と見なすから、その厳しい目に耐えられなければ、廃業して独立した大工職人業として食って行くべきである」
そんな「工務店」でも、元請であるかぎり、営業して受注を取らなければいけない。
では、果たしてコンプライアンスに縛られながらも、企業として存続して行く意思があるのかどうか。
そこが、「自分は工務店なのか、大工なのか、はたまた『作家』なのかといった、本質的問いを自らに課すことが、マーケティングの始まり」ということになる。
マーケティングとは、市場動向を調査して商品を供給することではありません。
己の業態事態の存立条件-つまり、「大工なのか工務店なのか」「企業なのか家業なのか独立職人なのか」
これを始めに問い直し、さらに「自分はどうしてこの家を作っているのか」
そして、
「誰に住んでもらいたいのか」
さらに、「販売したいのか」「販売するためには、誰かに売ってもらうためにはどうしたらいいのか」
を考えることが、マーケティングである、ということになるのです。
当然、「販売しない」という戦略だって場合によってはある。
むしろ、そこまでやって販売しない狙いはなんなのか・
・・例えば、そんなことを探られるような存在になれば、すでにその企業・職人はマーケティングに半分成功したと言えるでしょう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

















最近のコメント